「創造&老年」老年共通のキーポイントは

創造&老年 横尾忠則と9人の生涯現役クリエーターによる対談集

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この本を読んでいる間に、70~80代の先輩方との飲み会があった。
みんな好き勝手やってる。とても元気。
そのうちのひとりは、迷ってる暇はない、無駄なものは全部排除した、と言っていた。
また他の一人は、~のためにこうしよう、と決めないでも、
行動してたら目指すものが見えてくるというか、自然と向かっていけるようなことを言っていた。
横尾氏の対談本、対談相手の話の中で、へ~と思うようなことがあったのは、
自分の場合、金子兜太氏の戦時中の話や、山田洋次氏の映画作りの時の話(水の場面を入れると映画に湿り気ができる)などだったが、
最後に横尾氏の話のところがあり、そこが一番、すーっと入った。
横尾忠則氏もさんざんいろいろ探し求めてきたのだろうなと感じる。
対談を終えて感じたことは、老年共通のキーポイントは
「考えない」ということだそうで、若い頃は自分の考えを確立しないと自信をもって仕事できない、動けなくて、考え続けるが、
ある年齢に達すると、考えないことが即仕事の楽しさや仕事する欲求に結びつくらしい。
社会に対して何か発言したり、作品によって何かを伝えようとするっていうのは
無理をしていることであり、そういう無理をやめると、我欲が薄れてきて、純粋に仕事できるとも。

確かに、考えすぎると、作れなくなる。考えないでいいことを考えたり苦しんだり、無駄に悩んだりばかりしてしまうというのは、ほんと、そうだ。
それに、すでに自分の中に十分答えがあるはずなのに、外に求める、本を読んだり人の意見を聞いたり学んだりして知識を吸収しようとする。外から情報として仕入れた知識なんてちょぼちょぼだと言うのも、ほんとそうだと思う。
あれこれ外からかき集めても、自分のものにならないし、
ただ集めるだけ集めても使えないもの・・・
面白いものが浮かんでくる、直感が浮かぶのは、自分の中からであり、
外からの情報なんかより、
初めから自分の中にあるものや、自然や宇宙に遍在するものを自分の体で受け取って、実践すればいい、と横尾氏は書いている。
論理や理屈や思考から離れて、直感をキャッチしやすい体になるためには、孤独になることも必要とあるが、
その孤独とは、情報からの孤独かな、と自分は解釈した。
変える勇気・・・今までのやり方を変えていこうと、思えた。
横尾氏もヘルマン・ヘッセの言葉を言っているところがあったのだが、ちょうど、デミアンに出てくる登場人物のひとりが横尾氏に重なっていたので、横尾忠則氏に対して、親近感を持った。

いつまで自分は、外へ外へ求め続けるのかと思っていたところなので、タイミングよく出会えた本だと言える。
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