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ブランコ酔い

夕方前。まだ空は青い。
ふと、ブランコに乗ってみようと思う。


あれ、どうやってこぐんだったっけ?

なんとなくユラユラ、なんとなくこいでいるような?

次第に、大きく前後するようになり、
体が要領も思い出した。

やっと、ブランコらしく、揺れ始めた。

・・・うわ。気持ち悪。。。

後ろに上がり、前に下がる時、
みぞおちに嫌~な感じが。

え?
これぐらいで・・・ウソ?

気分悪くなりながらも、何とか、こぎ続ける。
確かに、睡眠不足だし、体調も優れないけれど、
ブランコごときで、酔うか!?
体の角度を変えてみたり、視点を変えてみる。


目の前にあるのは、二本の木。
紅葉した葉が既に、からからに乾いている。
葉と、木の枝の隙間から、灰青色の空が見える。

吐き気も収まり、調子付いて、揺らし続ける。


次に立ちこぎ!
気持ちいい~!
さすがに冒険的こぎ方はしないけれど、
湿気を含んだ夕方前の空気に
頬をなでられながら、ブランコに乗るのは
ちょっとした発見!?と思うほどに、
気持ちがいい。

再び座って、思う存分、こいでみよう!
いつまでも、揺らし続ける。高く、低く。

枝と葉が、黒い影となり、空の色が、変わり始めた。
濃い、ケミカルなオレンジ?
ナチュラルというよりは、マジカル?
灰水色の空を、透けるフィルターのようなオレンジ色が
下の方から、じんわり吸い上がっていく。


そろそろ帰ろう。
ブランコから降りた体は、予想外に、
疲れていて、腕も、足の付け根も痛くて、驚く。
気がつけば、マフラーの下の首にうっすらと汗。
暖かくなった手を覆う、手袋からは錆びの匂いが。
紺と白の太い縞は、茶褐色に汚れていた。


空を見上げ、はっとして、大急ぎで自転車を走らせる。

空の色がすっかり暗闇に変わる前に、
あの坂へ行こう。


そこへ着いた時。
オレンジ色はだいぶ遠ざかっていた。

富士山の陰も、望んでいたよりずっと小さく見えた。
ちょっと、残念。

充電切れ寸前の携帯。
とりあえず、一枚写真を撮る。

坂を下って、家に帰る。。。。
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テーマ: エッセイ | ジャンル: 小説・文学
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