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子供がらみのバイト①・・・子供はコワイ!?

浪人時代に、都心にある、児童施設内の温水プールでバイトをした。
自宅から交通の便が悪かったので、MTBで、ガーガー走って30分。
ショートパンツの足の付け根辺りが汗でびっしょりとなる。
建物に入り、地下に下りる階段。むわーっとした空気。
湿気と塩素の臭い。


お昼過ぎの室内プールは静か。子供達もまだ来ていない。
バイトのその日のメンバーが徐々に集まってくる。
着いたらすぐに、水着に着替える。
古くからいる人は、決まって、早くから来ており、
忙しそうに動き回っている。
それに引きかえ、若い連中は、だらだらしていて、
のんびり世間話をしていたりする。

子供達がいないプール。
プールサイドに座り、水の中に手を浸してみたり、足を浸してみたり。
水面に揺れる、天井の蛍光灯の光をぼ~っとみつめたり。
なかなか、幸せなひとときだ。

子供達が来ると、一緒に遊んであげたり、
プールサイドから、監視する。

小学生の女の子たちと、水の中を漂いながら、話をする。
ちょっぴり激しい遊びに付き合ってとせがむ子もいる。
「私の水着はね~〇〇〇(ブランド名)のなんだ~。」とか、
毎日、習い事で忙しいといった話が、
小学三年生の口からも出る。

そこへやってくる子供達は小学生が大部分であったが、
なぜか、毎日のようにやってくる、中学生の女の子達がいた。
二人か三人で来ていた。
プールに入る日もあれば、
ただ、バイトの人間を冷やかしに来るだけのこともあった。
結構、癖のある子達で、その時、背ばっかりだった私より、
ずっとがっちりしていて、髪もそろって、ショートヘア。
学校でも、角がある子のようだった。
そこには、年上の男の人に甘えに、女の人に当たりにきているように見えた。
おかしいくらいに、男のバイトの人の前では可愛らしく陽気で、
女のバイトの人には、眼中ないっていう態度。

ある時、プールサイドに立っていると、服のまま、プールに突き落とされた。
上がろうとしたら、「上がってくるんじゃねぇよ!」と再び蹴り落とされた。
自分より、四つ位年下の女の子にである。
どこかに、八つ当たりしたかったのだろうけれど、怖かった~(苦笑)。

自分が中学生の時、夏休みの水泳教室に、OBの大学生が
指導の補助に来ていたが、
そのときの私は、大学生なんて、とんでもないくらい年上に思えて
一体、どういうプロセスを経て、それぐらいの歳になっていくのか、
想像もつかなかったものだ。
だから、彼女たちの振る舞いが、驚きだった。
ませてるな~と、少し可笑しくもあった。
今考えると、きっと、彼女たちは、他に居場所がなく、
そこが心から安心できる場所だからこそ、
甘えもし、八つ当たりもしていたのかもしれないな、と思う。
その頃は、恐ろしい、変わり者で、早熟の中学生にしか
見えなかったのは、私自身、ガキだったからだろう。

福祉施設でもあったので、時々、ハンディキャップの人たちも来ていた。
ケアしている人がついて、グループで来ることもあった。
プールで、てんかんを起こしてしまった人を助けるところを、
そこで初めて見た。
びっくりしたが、助ける側の人はとても落ち着いていて、感心した。

そこでの勤務時間は午後一時から五時ぐらいまでだったのだが、
周りのメンバーが面白かったせいもあって、あっという間に時間が過ぎた。

恵まれた感じの大学生。夢に向かって努力している専門学校生。
可笑しいくらいギャルギャルしていた短大生。栄養失調の劇団員。
アーティストの卵。元気なおばちゃん。謎の人物数人。ナドナド。

みんな面白い人だったが、今を思うと不思議なくらい、
何か夢を持っていて、それに向かって努力している人が多かった。
自分の言動に自信を持っている人、自分のために道を進んでいる人。
明るさと暗さの両面を持っていることが垣間見える人。
笑顔の裏で、真剣に悩んでいるのが窺える人。


一年間と少し、バイトを続けたが、ある日突然、辞めたくなった。
きっと、辞める時だったのだろう。
それから四年位後、とある駅で、証明写真を撮ろうと、
スピード写真のボックスに近づいた時のこと。
ボックスの中に人がいて、
なにやら、メンテナンス作業のようなことをしている。
その人が、ぱっと顔を上げたと同時に、お互い、誰であるか気がついた。
自分より、かなり年配の人で、特に親しかったわけではなかったが、
とても優しくて、バイトの時も控えめで、口数の少なかった人。
相変わらず、自分の好きなことをやる為に、お金を稼ぎながら、
細々とやっているようだった。

当時のバイトの人に、会いたいと思ったことはなかったけれど
会いたくなくなったから、辞めたのかも。)、
突然会えた、その時は、妙に嬉しかった。
しかし、過ぎ去った日々を振り返ることはなく、
やはり、その一時だけ、私の人生と接点のある人達
であったのだろうと思った。
決して溶けない氷の中に閉じ込めた、人生の時間のひとかけら。

あるタイミングに、自分にとって何かしら、いい作用をする人と出会う。
それは、忙しくてたまらない、特急のような生活、仕事の中では、
難しいかと思う。
いろいろなものが混ざっていて、時間にも余裕があるような職場で得られるもの。
そういうものがある。お金やスキルじゃなくてね。
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子供がらみのバイト その②・・・子供に気を使う・・・。 | Home | ある広告カメラマンの日常@短い生涯 その②

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