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銀座のクラブでホステス体験 その①

さてさて、これから私の色々なお仕事体験&感想を述べていこうかと思うのだけれど、
最初っていうことで、少しインパクトのある?!ところから始めましょうか・・・。

「誰か、いい子(娘)いないかなぁ?」父親の友人である銀座のママが、一人、女の子を探しているという。
ピンチヒッターということで、早く欲しいらしい。
他人の世話をみるのが大好きな父が、私に聞いてきた。
「誰かいない?」
一応、何人かあたってみたけれど、自分の友人は美術系かオリーブ系だったので、
なかなか、引き受けてくれる人はみつからなかった。

で、丁度、暇していた私(一応勉学中ではあったけれど。)が、
穴埋め程度だったら、ちょっとやってみるかと、引き受けてみることにしたというわけ。
ちなみに、その時は、髪はショート、服もやっぱり美術系・・・。
スカートはあっても、ヒップボーンだったり、マキシ丈だったり。
いつもスニーカーだったけれど、黒いエナメルのパンプス(Jr.ゴルチェだったので、
やっぱり、銀座向けではなかった・・・。)があったので、靴はそれで行くしかない。

普通だったら、仕事用に服や靴を買うのだろうけれど、短期だけのつもりだったので、
お金を使わなかったのですね~。そもそも、そんなにお金もなかったので。

初めてそこへ行ったのは、一応、面接ということで、ママにお会いする為でした。
銀座の大通りをドキドキしながら歩いていき、とある雑居ビルに入って、
エレベーターに乗る。
かなり場違いな感じ・・・。まだ、午後六時頃で、ビルにあまり人気もなし。

子供の頃、関西で、親戚がやっていたクラブを思い出した。
外は暗いのに、あちらこちら、看板が光って、誰かを呼んでいる。
中は、まるでおもちゃの宝石箱のように華やかで、中の女の人たちは、
夢の世界のような話し方をしていた。

たいてい、お客さんは笑っていた。

子供の私は、親戚であるママに、いつもミックスジュースをご馳走してもらった。
なぜか、ゆで卵がいっぱいあって、それも勧められる。一個だけ頂く。
どうして、そこで待たされていたのか分からない。しばらく待たされていた。
その間、女性週刊誌のようなものをめくって、驚いたのを憶えている。
午前中、そこへ行った時は、ビルの通路の独特の生臭いにおいと、
妙に冷め切った、店内の汚れが目に付いて、一体ここは、どういった場所
なのだろう・・・と、不思議に思ったものだった。

でも、周りの大人に質問する隙間はなかった。

やっぱり、感じる、におい。

店をみつけ、ドアを覗き込もうにも、何も見えません。
思い切って、扉を開くと、目に入ったのは、小さな空間の中に、
カウンターとビロードの椅子。

ママは、小柄な体に、作ったようなくっきりとした目鼻立ちの人で、お人形さん
のよう。それと裏腹に、きびきびした話し方で、江戸っ子らしく、強気で、
姉御肌。甘えは許されない感じがした。
やはり、すらっとした、ストレートのロングヘアの女性がいて、こちらを見て、
微笑んでいた。

そのとき、ママは、私のことを気に入ってくれていたとは思わない。
けれど、「いい子だって聞いている」と、言った。
うちのお客さんは、大抵常連さんで、下品なお客はいない。
そういう人が来ても、他に行ってもらうことにしている。
服装は、パンツはダメ。スカートで来てね。
仕事のある日は、にんにく料理は厳禁よ。カレーもだめ。
などなど、幾つか指示を受けて、その日は帰った。

私の勤務時間は、夜の七時半から十一時半。
知り合いの娘ということでの、はからいだろう。
日給は一万円だった。
当時、学校のない間は、日中バイトをしていたが、そちらは、
朝から昼過ぎまで働いて、四千円ぐらいだった。
母親とけんかをして、同じ区内ではあったけれど、友達と同居していたので、
そこで勤めることに問題はない。
付き合っていた彼には、「小料理屋」で働いていると、嘘をついていた。

自分のミニスカートの上に、同居の友人から借りたブラウスを着て、
地下鉄に乗る。足元は、スニーカー。初日に仕事用の靴を持参した。
店が、銀座より京橋に近いようだったので、京橋で地下鉄を降りる。
駅から地上へ出る階段を急ぎ足で登る。
出口付近は、いつも寂しかった。
思わず、彼のことを思い出して、後ろめたかった。
仕事のことではなく、嘘をついていることに対して。


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