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銀座のクラブでホステス体験 その②

店に入ったとたんに、自分が切り替わる。
靴を履き替えて(ママは嫌だっただろうなぁ、そういうの。)、お客を待つ。
時には早くから常連さんが数人。時には遅くなってから大勢のお客さん。
お客の入らない日もたまにはあったが、元有名クラブの人気ホステスだったママは、
特に何かしているように見えなくても、人を引き寄せるものがあるのか、席が無いほど混む日もあった。

ママは、「どんなに近くても、タクシーで出勤しなくちゃ(一流ホステスとは言えない)」
と言っていた。
普通にしているように見えても、実は、その雰囲気、お客さんが求めるイメージの為に、
努力は怠らない。しかし、努力をしているようには見せない。

彼女にとっては、それは努力ではなくて、当然のルールなのだろう。
自分が商品ではあるけれど、プライドも高い。
それでも、お客さんの前では可愛い人で、決してしゃべりすぎたり、目立ちすぎるようなことは
なかった。


ホステスは三人いた。大抵、そのうちの二人ずつ出勤していた。
殆どいつも出ていたホステスさんは、男の一般的な理想どおりの、
控えめで、綺麗な人だった。
ママにしろ、ホステスにしろ、清潔感のある服装をしており、特に目立ったことをするわけでもない。
それなのに、何度も足を運んでくれる人がいるのはなぜだろう。

お客はスーツ姿の人が殆どで、たまに、女性客も一緒に来ることもあった。
することといえば、お酒を飲み、たまに何かとったり。後は、カラオケ。
ホステスは、お酒を注ぎ、話を聞き、時にはカラオケ。

私は、まるでお酒が飲めなくて、大抵、ウーロン茶。
たまにがんばって、シーバスリーガルにほんの少し口をつけたが、やっぱり飲めなかった。
飲みたくない自分がいたのも否めない。
飲んでいくことで、そこにはまっていきそうで、怖かったからだ。
音楽も、洋楽ばかり聴いていたので、流行の邦楽も、演歌も歌えない。
ほんと、どうしようもないホステスだ。ホステスとは言えない。
よく、ママがおいてくれたもんだ。

お客にも、入ってくるなり、「なんだ、この中学生は!?」
(二十歳過ぎてたんですけどね・・・。)とからかわれていた。
露骨に嫌そうな顔する人もいた。それはそうだと思う。
求める何かがあって、そこに来るのに、それをぶち壊すような存在が
視界の中に入ってくるわけだから。

三ヶ月間働いたが、一度だけ、かなり困ったお客にあたった。
誘ってくるのである。〇万円で、と。
こちらから助ける間もなく、ママが察知し、追い出してくれたけれど。
(「うちはそういう店じゃぁない。」とよく言っていた。)

お客から、お叱りを受けたこともある。
「すぐそこの、(外の)酒屋で、この酒はいくらで売っていると思う?
せいぜい~円だろ。それなのに、ここで、わざわざ高い金払って飲むのはどうしてか?
・・・サービスに金払っているんだよ。客は。
本気でホステスをやろうと思っていない私は、へんっ!と思ったけれど、
確かにその通りだ。究極のサービス業って、確か・・・。


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