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新宿で遊びほうけていた頃のこと。その②

クラブに行くのは、深夜十二時ごろ。
お気に入りのDJがいる平日の夜。
たまに週末にも行ったが、人が多すぎて、
(それも、音の為以外の目的で来ている人がたくさん。)
広い店内も混雑し、楽しめない。
数時間で、嫌気がさして、帰りたくなる。
平日ならば、飲んで、踊って、休んで、話して・・・と、
朝まで過ごせた。


大抵友達と、又は一人で行った。
彼氏と行った時、スタッフの一人と私が話しているのを
彼が見て、暴れて追い出されたり(やきもち焼きのブチ切れ男だった。)、
彼の元カノとのトラブルに巻き込まれたりしたので(しかも女好き)、
うんざりして、彼とはクラブに行くのをやめた。
夜、彼は働いていたので、彼に黙ってクラブに行っていた。
家に電話はないし、代々木と新宿は近いから、帰りたい時間に
いつでも帰れる。

浮気しに行くわけじゃぁないのに、どこかで誰かに見られて、
ちくられるんじゃないかと、ちょっと怖かったけれど(苦笑)。

代々木に住んでいた頃、仕事も何回か変わった。
夜の仕事をしていた時は、職場から直接新宿へ。
昼の仕事をしていた時は、徹夜の後の出勤はさすがにしんどかった。
それでも、そこに住んでいる限り、クラブ通いは私にとって、
優先事項の一つであった。

しかし、そこのクラブの評判が良くなっていくにつれて、
色んな客が来るようになり、十代の客も増えた。
次第に居心地が悪くなってきた。
クラブの雇われ店長とスタッフが辞めてしまうより少し前に、
私の足は遠のいた。
その店長が新しく開いた、芝居小屋を改造した店に行った時、
突然、倒れてしまった。
倒れた瞬間は覚えていなくて、気がついたときには、
頬に床のひんやり感・・・。
自分の家にさえも帰れそうになかったので、
その時いた友人の家に泊めてもらった。
夜のことも夢うつつで、気がついたら朝。

精神的にも体力的にもヘトヘトだった。
それ以来、クラブに行くのはやめてしまった。
代々木のマンションも引き払って、長期の旅へ。
約一年後に帰ったときには、新宿から電車で二十分弱の、
都会の割りに緑に恵まれた場所で部屋を借りることにした。
水が冷たい。夏は代々木よりは涼しい。
たった二十分。
それだけで、生活がまるで違う。


朝、駅に向かう坂道を登る。
「ほら、元気出して!」
顔を上げると、坂を下ってきたトラックの運転手さんが
笑っていた。
あぁ、なんか、地に足着いているなぁ・・・。
楽しそうに思えていた代々木での生活は、
虚構で、麻痺しきっていたなぁ・・・。
かっこうつけて、スッカラカンの生活に、もう戻りたいとは思わない。

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テーマ: ノンフィクション | ジャンル: 小説・文学
昭和37年作。「シンドバットの冒険」を見た。 | Home | 新宿で遊びほうけていた頃のこと。その①

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