朝のひと時。羽風が運ぶ次なる気配。

今朝も強い日差し
いつもと違うのは
肌をなでる羽のような風

朝、通り過ぎる公園
掃除のおばあさんとお兄さんに
おはようございますと言う

よく見かける坊主頭の男性
タバコを吸いながらベンチに寝そべり
考え込んでいるかのような独り言
言っていることは聞き取れない

静かにタイヤを滑らせるように
次々に走り去る車
なだらかな歩道の上を行く
ベビーカーの小さな車輪
自転車のチェーンの軽い音

低い金属音を立てて
高架線を行く電車
あれ、ガタンゴットンなんて
どうしたって聞こえないよ。

揺れる木の葉
カサカサと音を重ねる葉には
恵まれず
静かにゆらめいている

不思議なくらい
人の声はしない
時折聞こえる人の音
地面をかする靴の音
誰かの咳

次に気がつく頃
夏の影はすっかり消え
また違う感触の風の予感に
嬉しくも寂しくも感じつつ
歩いている
それはきっと冬のはじまり
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テーマ: 散文詩 | ジャンル: 小説・文学
写真の表面から漂う過去の煙。 | Home | たて続けに貴重品を盗まれる夢

コメント

感謝

感想ありがとうございました。
実はあれ、某文学賞の落選ものなんです。
なので公開するのは気が引けたのですが、訪れる人も少ないブログ(笑)ですので、
今後少しでもましなものを書けと戒めの意味を込めて貼り付けることにしました。
life writer さんの読書の秋に混ぜて貰うためにも感想を糧にして発奮いたします(笑)

2005/09/14 (Wed) 23:58 | burari #mQop/nM. | URL | 編集

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