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象徴的な街を抜けて。

秋葉原を抜けて、来た道を戻っていく。

御茶ノ水。
小学生の頃。
何の講習を受けに来ていたのだろう。
古いYWCAの建物に。
中学生の頃。
やっぱり、勉強しにきていた。
帰りに本屋をはしごしたっけ。
裏道に面白い雑貨屋を発見したり。
ドトールでお昼を食べたんだよなぁ。
高校生の頃。
友達と楽器屋へ行ったり、
父親とスキー用品を買いに来たな。

その後は楽器と本を売りに。
一番最近。
仕事で、届け物のために竹橋から歩いて来た時。
初対面の3才の女の子と、
歩道の敷石のラインを踏まないように遊びながら。
大きなラケット。
歩道際のある、ベルを覗くと中にはスピーカー。
楽器屋の店頭にある電子ピアノを彼女は気に入って、
最初は控えめに、段々大胆に。
店員が中から出てくると同時に、
「さ、行こ!」とこっそりささやいた。
「え?どうして。もっと弾きたいよ。」という彼女の目に、
どうやって答えようか、困ったもんだ。


後楽園を過ぎる頃。
また、考え事。

車。電車。飛行機。船。
どんな乗り物でも、そう。
遠くを眺めながら、ふっとどこかへ抜け出ていく。
体が移動しているとき、心はもっと遠くへ行ってしまう。


物欲なんて、こんな街なんてと、言っているのに、
新しいもの、綺麗な車、広い道路を走っていると、
捨てれないものなんて何もないような気がしてくる。
どうかしてる!と思いながら、生まれた時からいる、街。
この、いつもうんざりしている街から、私は離れることが出来るんだろうか。
いざとなったら、哀しくて泣いてしまうかもしれない。
どうでもいいファイルに入れている風景でさえ、手放しがたくなっている。


そろそろ道が混みだしてくるな。
裏道にはいって、左手を見ると新宿御苑
カラスが街灯の上にくちばしをこすり付けている。

新宿御苑。
環境庁、か。

甲州街道に続く道。
長い信号待ち。
綺麗になった母校の新校舎。

「あれ、絶対金目当てだよな(笑)」
ミニスカートの若い女の子と、派手なおじさんが車道から歩道に入ろうとしていた。
「ジジイのくせに恥ずかしくないのかなぁ。いい年こいて。」
ガードレールを越えようとする女の子のスカートの中を覗こうとするY。
二人は仲良さ気に腕を組んで歩いている。
「いいんじゃないの?
君だって、自分よりずっと若い子連れてたら嬉しいんじゃん?(笑)。」
「そりゃそうだ。」
「だったらいいじゃん。お互い様で。まわりに迷惑かけてるわけじゃないし。」

明治通り。新宿高島屋の前。
また、狭い通りの入り口から、母校の旧校舎跡を覗き込む。
工事の後、という様子だ。
新宿。
生まれたのは中野だし、育ったのは世田谷。
ただ、一番思い出が濃く残っているのは、多分、新宿。
新宿の周りを通ると、ほっとする。
変化し続けているけれど、街も自分も元気でいるから。


視点が今に戻される。
徐々にピントが合うように。
乱雑で動きっぱなしのけっして美しくない街。
いつも閉口させられる「性質の悪い」男。
そんなでも、自分を今に引きずり下ろし、
今だよ、自分が生きてるのは今なんだよ、と、気付かせてくれる。


「新製品だらけで、頭がおかしくなりそう。
欲しくないモノまで欲しくなっちゃいそうじゃない?
いっそ、ぱ~っと金使って、散々贅沢して、
もう贅沢はうんざりって思うくらい遊んじゃおうか。
地球だって、いつ終わりか分かんないもんだよ。」
「ぱーっと使う金もないくせに(苦笑)。俺はちょっとは貯めたいよ。」

ちぇっ。ほんと気の合わない奴!
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テーマ: ノンフィクション | ジャンル: 小説・文学
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