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ロンドンに住む友人から、電話。

前に話したのは、ロンドンで爆破テロがあった頃。
彼女と私は、クロアチア人の友人を通して知り合った。
クロアチア人の友人の親友の友達が、彼女で、
出会った頃の私はまだ、幼い顔をしていた。

二人の間の物理的距離は地球半周から、
一緒にお茶をする距離まで。

心の距離は、いつも同じ。
隣に座っているくらいの距離か。
月日の感覚が、二人の間にはあまりない。
長い付き合いなのに、相手の歳をお互い知らない。
というか、何度聞いても忘れてしまう。
大体十歳くらい違うのだが。

彼女の生活は、よく考えてみると、とても不思議である。
普通に考えられないお金や人、機会、幸せ、災難・・・。
それも、彼女の忙しさと追いかけっこをするように、
様々なことが起こる。
彼女の外見は、花でたとえれば、白いゆり
飾らないのに美しく、声は可愛らしく、優しい。

あかずきんちゃんを狙う、嫉妬と欲望。
彼女は捕まりかけても、必ず逃げることが出来る。
決して穢れない。
「本当に、嫌な思いをした。」
その言葉と共に、ついた汚れは落ちてしまう。

「本当に、素敵なの。」
空気中に浮いている、目に入らないほど小さな素敵の粒。
それらが彼女を、感激させる。

彼女はいつも、何かに守られている。
どんなことがあっても。

そんな気がする・・・。

「最近、目の前の、次の日の自分の人生から、
それこそ世界の先まで、不安でいっぱいなんだよ。
馬鹿みたいでしょ。先のことなんて心配してもどうにもならないのに。」

「あ~。この前東京に帰ったとき・・・なんかね、そういう感じがした。
街全体に。こっちでは、全然、そんな気にはならないよ~。」

その後。ロンドンの人たちの話や、ホリスティック医学の話、
テキサスに住む彼女の家族の話など、話題は尽きず、
国際電話だというのに気がついたら一時間半も過ぎていた。
風邪気味のせいか、長く話をしていると苦しくなってくる。
そのまま、寝床に。

十一時半。まだ眠くない。

自分はちっぽけ過ぎて、無力すぎて、
周りの、街を包む空気に、すぐ肌の外にある出来事に
飲まれてしまうのか。


どこかへ逃げてしまいたい。

けれども、逃げてもきっと、逃げ切れない。
逃げたい相手は、確かに、物理的なことかもしれないし、
少しは楽になる場所が、あるかもしれない。
けれども、本当に逃げたい相手は自分自身であるように思う。
自分から逃げることは、生きている限りは、無理だ。
いくら誤魔化しても、ぴったり張りついて来る。


この先があるとすれば、今までの人生以上に、長いかもしれない。
とすると、今からこんなに苦痛に感じて生きていて、
ヘトヘトになっていたら、どうするんだ?!
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テーマ: エッセイ | ジャンル: 小説・文学
ほんとに最近、どうかしてる。。。 | Home | 三人の妻。萩原朔太郎の「虚妄の正義」

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